出産して赤ちゃんと過ごす生活のなかで、授乳したりやミルクを飲むと赤ちゃんはウトウトしていつの間にかスヤスヤねてくれるってのが理想ですよね。 日によっては今日はなかなか、寝てくれない・・。泣いてしまって寝つくまでに 時間がかかって正直、くたくた・・・。
そんなママさんに今回は赤ちゃんがスムーズに眠るための寝かしつけのポイントをお伝えしていきます。
1.母乳
母乳で子育てしているママさんは授乳をすることで、赤ちゃんにとってはスキンシップになり、安心してそのまま寝てしまうことが多いと思います。授乳の時間ではなくても、寝つきが悪くて眠たいのに眠れなくて赤ちゃんが泣くこともあります。
そんなときに授乳をすると、お腹がいっぱいで飲まなくてもママさんの乳首に触れているだけで安心して寝ることもあります。 ママさん肌に触れたり、ママさんのにおいがするものや肌ざわりのよいタオルなどが 、赤ちゃんの顔にふれているだけでも赤ちゃんは安心できます。
※赤ちゃんが窒息しないように口や鼻、顔全体が隠れてしまわないように気をつけてくださいね。
気をつけたいのは、授乳中に寝てしまったときは背中をさすってゲップをしないまま、仰向けで寝かせることです。しばらくさすってもゲップが出ないときは、仰向けで寝かせてしまうと母乳を吐いたときに、のどにつまって危険です。
2.ベビーカー
新生児のときはベビーカーの振動は身体へのダメージが大きいので使うことはおすすめしませんが、 お座りができるようになったころには、ベビーカーでやさしく揺らしてあげると気持ちよく赤ちゃんが寝てくれます。
おでかけをしているときにいつの間にか、寝てしまった~なんてことはよくあるかと思います。夏場、背中が汗をかきやすかったり、冬場は手足が冷たくなりがちなので気温が高いときには保冷剤を背中に当ててあげるといいですよ。
また、気温が低いときには手足がかくれるようにひざ掛けなどをかけて、心地よい環境に整えてあげると赤ちゃんは気持ちよくなって寝てくれます。昔、保育園に赤ちゃんを預けていたママさんが夜もお昼寝も、なかなか寝なくて困っていてました。
そのママさんはおうちで最終的には ベビーカーにのせて“ゆらゆら”して寝かせています!と言っていました。お昼寝くらいの1~2時間でしたらそのままでも大丈夫かと思いますが、ベビーカーでは寝返りなど身体を大きく動かせないので、夜の長時間お使用は避けてくださいね。
あくまで、寝かしつけだけ利用して寝たあとは、身体がリラックスできるようにお布団へ寝かせてあげてください。※激しくベビーカーを揺らす行為も赤ちゃんは不快ですし危険ですので、激しくならないように気をつけてくださいね。
3.スリング
スリングはおんぶひもと違い、抱っこのかたちになります。おんぶひもでも抱っこができるようになっているものや新生児から対応の横抱きもできるものも、ありますよね。それなのになぜ、おんぶひもより、スリングが寝かしつけにおすすめかといいますと スリングは袋状のなかで赤ちゃんが自由に身体を動かしやすくなっています。
つまり、居心地が悪いとジタバタして赤ちゃんが主張してくれるので、ママさんは赤ちゃんの主張に応えて抱っこの仕方を工夫することになります。赤ちゃんとのコミュニケーションが赤ちゃんの心地やすさにつながり、ママさんと赤ちゃんとの絆を深めてくれる優れものです。
一方で、おんぶひもは手足は自由に動かせますが基本的に身体全体を固定されてしまう状態になりがちなので、居心地が悪くて眠れないのも納得できますよね。おんぶひもを嫌がる赤ちゃんでもスリングで抱き方を工夫してあげると、その気持ちよさからママさんの胎内にいたときと同じような包まれた感覚に安心して眠ったり、スリングを求める赤ちゃんもいるほど。
作りが丈夫で上質なスリングを選んで買えば、新生児~2、3歳児まで長期間つかえる便利アイテムです。おんぶひもでの寝かしつけは眠った後、お布団へおろすときに赤ちゃんからひもをはずしていると目を覚ます・・・(-_-;)なんてこともよくあるパターンです。
スリングはそのままお布団へ赤ちゃんをおろしたら、ママさんが布をはずすだけでOK。赤ちゃんを動かす必要がないのと、包まれた感覚が安心感へとつながるので布団におろした後も、ぐっすりです。 私の保育士の友人もいち早くスリングを子育てにとりいれたひとりですが、寝かしつけが楽ちんなのはもちろん、おでかけもかかせない!と愛用していました。
ベビーカーはのせたり、抱っこしたり、電車や階段等は段差のときに持ち上げたり場所をとって大変ですが、スリングはコンパクトなので持ち運びも簡単でかさばらないので移動もらくちん。ベビーカーを買うお金も浮いてありがたい~(^^♪。
新生児のときの横抱きに慣れていないママさんもスリングを使うと抱っこが安定しやすく、肩や腕の負担がかる~くなりますよ。使わないてはないです。もっとスリングの良さを詳しく知りたい方はこちら
4.生活リズムを整える
赤ちゃんは新生児からの授乳の時間によって1日の生活の流れが決まりやすくなります。夜中もママさんは起きて授乳をするので睡魔との戦いで体力的にも精神的にもつらいですよね。赤ちゃんの生活リズムに合わせてママさんも生活することになってきますが 、赤ちゃんが夜20時には寝てほしいのに寝てくれない・・・。
授乳をしたらすぐ寝てくれたら助かるのに寝つくまでに1~2時間かかる、または寝ても眠りが浅くすぐに起きてしまう・・・。こんな悩みを抱えているママさんもいるかと思います。夜、寝る時間が遅くなると大人も子ども、朝起きる時間が遅くなります。
赤ちゃんも同じように朝、起きる時間が遅くなることで生活リズムが少しずつずれて、夜寝る時間も遅くなる悪循環になります。例えば、夜20時くらいに赤ちゃんが寝るようにしたいと考えます。3時間おきの授乳のペースの赤ちゃんでしたら、朝7時にママさんも一緒に起きて授乳時間を7時、10時、13時、16時、19時くらいの間隔にします。
時間の余裕をもちながら、ゆったりと過ごしていくと19時の授乳を最後に20時くらいまでに寝られるリズムになります。生活リズムを早起きのリズムにすると初日はママさんも寝不足で大変ですが、早く起きたぶんだけ、夜早く寝るようにすることで決まったリズムができると寝かしつけにも時間がかからなくなります。
朝、早いとママさんも活動時間が長くて疲れやすくなるので、家事は後回しにして赤ちゃんとお昼寝をしながら、夜の睡眠不足を解消しちゃいましょう!
5.あそぶ時間を増やす
成長発達に合わせて動かせる範囲で身体を動かすようにすることで、身体の成長発達をうながすだけでなく、スキンシップや程よい疲れが眠りにもつながります 。ひとりあそびができるようになる3か月ごろにはメリーを置いたり、手でにぎる玩具を持たせてあげるといいですね。
寝返りができるようになったときには、部屋を腹這い(はらばい)で前進できるように足を後ろから支えてあげてキックして蹴る運動をながしてあげると、足が鍛えられていい運動になります。
プールで泳ぐときに壁をキックしてターンをするようなイメージをしてもらえたら、わかりやすいかと思います。腹這いで手足をバタバタさせたり、寝返りをゴロンゴロン繰り返すのも赤ちゃんにとっては、けっこうな運動量になります。
ハイハイやつかまり立ちやひとり歩きができるようになってきたら、お部屋の中でママさんもハイハイをして追いかけっこをしても、全身運動になるので楽しいですよ~。安全を確認しながら公園など外で歩き回ったりするのも、部屋とは違った刺激を感じられるのでいいですね。
天気が良い日は日傘やパラソルなどで日陰を作って、紫外線にも気を付けながら短時間でも日に当たることで体内でビタミンDをつくられ、骨を丈夫にしたり、免疫力アップにつながります。また、日差しに当たることで 、疲れるのでほどよい疲労で寝つきもよくなるのでお散歩や日光浴もいいですね。
6.環境をととのえる
夜寝かしつけるときはTVや電気を消して静かな環境にしてあげることが大切です。お昼寝のときはカーテンを閉めてTVを消して子守歌を歌ってあげると、赤ちゃんが気持ちよくなって寝やすくなります。また、気温によって暑いときはエアコンで室温を下げたり、寒いときは暖房をつけるといいですね。
また、足や背中をさすって温めてあげると、マッサージ効果で赤ちゃんもリラックスしてウトウトと寝つきがよくなりますよ。大人もそうですが夏は涼しかったり、冬は温かいと気持ちよくて眠くなりますよね。
大人が気持ちいいなぁ~と感じることを基準に、赤ちゃんの寝る環境をととのえてあげるといいですね。 泣きやまない、激しく泣くなど、いつもと違う様子が見られたときは腹痛や発熱、病気など体調を崩している、または崩す前兆かもしれません。
◇身体が熱く発熱していないか?
◇下痢や便秘をしていないか?
◇肌にふれている布団や肌着などがチクチクした刺激を与えていないか?
◇のどが渇いていないか?
◇身体にブツブツなどがでていないか?
など、体調面をチェックしてみてください。 また、障害をもっている子のなかには、寝つきが悪かったりする子もいます。あれこれ試してみても、思うように寝つきが改善されない毎日が続くようでしたら これも、この子の性質のひとつだと受け止めて、眠くなるまで昼間の起きている時間を増やしたり 、昼間はできるかぎり身体を動かすようにして、夜は疲れて眠れるようにしていくといいですよ。
ちなみに私の甥っ子は軽度の自閉症をもっています。赤ちゃんのときに姉はなかなか寝ないと困っていました。寝つきが悪いようで姉も産後は寝不足に悩んだようですが、そこであみだしたのが耳を綿棒でコショコショすることでした。
大人も耳かきをされると気持ちいいと感じることがありますよね。そこで思いついたのが耳コショコショ作戦!耳かき自体は耳垢が自然に出てくるものなので 、大人も子どもも必要ないといわれています。綿棒は耳の穴深くまで入れずに、あくまで耳の穴の入り口や耳の外側だけを綿棒でマッサージするようにコショコショすると、 ウトウトして、寝てくれたようです。
これが習慣化されたようで3歳くらいになると、寝る時間になると自分で綿棒をもってきて姉に渡して、コショコショしてほしいとおねだりするまでに・・・。 耳にはたくさんツボがあるのでツボが刺激されてリラックス効果があるのかもしれませんね。
まとめ
赤ちゃんの寝かしつけポイントに共通することは、快適で気持ちいい環境を整えることです。気温、温度などはもちろんですが、身体を動かすこと、安心できること、生活リズムをととのえることなど大人がぐっすり眠れるときの条件と同じですよね。
むずかしく考えないで、スリングなどの便利アイテムを使いながら、大人も心地よいと思うことを赤ちゃんにしてあげることがスムーズに寝かせる近道になりますよ。
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